Loser

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90年代以降のポップ・シーンにおける女性シンガーにフォーカスすれば,ドロレス・オリオーダンの表現力(敢えて歌唱力とは言わない)がやはり突出していたと僕は思っていて,クランベリーズと彼女のソロ・アルバムはかつてカルバン・クラインのイメージ・キャラクターを務めたこともある若き日の彼女のコケティッシュなヴィジュアルと共に今なお僕の大のフェイヴァリットだ。
 
Dolores O'Riordan - Are You Listening? - 2007
♯5 Loser
 
生前,2枚のソロ・アルバムを残しているドロレスだが,彼女のソロ・ワークにあって僕が最も好きなのが2007年にリリースされた 1st ソロ・アルバム Are You Listening? に収録されているこの曲。
 
断っておくと Are You Listening? そのものに対する僕の評価は実のところそれほど高くなく,ソロ作ゆえか彼女のプライヴェートを連想させるリリックも散見されるにせよ,そもそもクランベリーズのソングライトの大部分を手掛けてきた彼女のサウンド・デザインはクランベリーズと大きく変わるものではないし,セルフ・プロデュースの限界,あるいはデジタル時代の産物とでも言えばいいか,何の奥行きも感じられない如何にもシーケンサー然としたトラックと雑なミキシングはクランベリーズのバンド・サウンドのクオリティにとても及ぶものではない。
 
…とは言え,それらを全て差し引いても彼女の声にはやはり一聴の価値がある。
 
具合が悪くなるわ/もう/あなたのような人たちにはうんざりなの/自分が賢いと思っているんでしょう?/
でも/仲間なんていないでしょう?/あなたに何ができると思っているの?
 
2ワットの電球の方が/まだ/あなたよりも遥かに明るいわ/
具合が悪くなるわ/もう/あなたのような人たちにはうんざりなの…
 
独特の発声を駆使した高音域での美しいヴォーカリゼーションは言うに及ばず,強烈な歌い出しに始まるこの曲のようなダークでヘヴィな世界観にあってもドロレスはどこか歪んだ緊張感を湛えた実にパワフルな歌唱を聴かせる。
 
決して誉めれられた最期ではなかったにせよ,その死に際してマイケル・D・ヒギンズ大統領が「我々は彼女の死に大きな悲しみを抱いている。アイルランドの音楽業界にとってこれは多大な損失だ」と異例の声明を出した稀代の歌姫,ドロレス・オリオーダン。その早過ぎる死がつくづく悔やまれてならない。
 
 
 
90年代以降のポップ・シーンにおける女性シンガーにフォーカスすれば,ドロレス・オリオーダンの表現力(敢えて歌唱力とは言わない)がやはり突出していたと僕は思っていて,クランベリーズと彼女のソロ・アルバムはかつてカルバン・クラインのイメージ・キャラクターを務めたこともある若き日の彼女のコケティッシュなヴィジュアルと共に今なお僕の大のフェイヴァリットだ。
 
Dolores O'Riordan - Are You Listening? - 2007
♯5 Loser
 
生前,2枚のソロ・アルバムを残しているドロレスだが,彼女のソロ・ワークにあって僕が最も好きなのが2007年にリリースされた 1st ソロ・アルバム Are You Listening? に収録されているこの曲。
 
断っておくと Are You Listening? そのものに対する僕の評価は実のところそれほど高くなく,ソロ作ゆえか彼女のプライヴェートを連想させるリリックも散見されるにせよ,そもそもクランベリーズのソングライトの大部分を手掛けてきた彼女のサウンド・デザインはクランベリーズと大きく変わるものではないし,セルフ・プロデュースの限界,あるいはデジタル時代の産物とでも言えばいいか,何の奥行きも感じられない如何にもシーケンサー然としたトラックと雑なミキシングはクランベリーズのバンド・サウンドのクオリティにとても及ぶものではない。
 
…とは言え,それらを全て差し引いても彼女の声にはやはり一聴の価値がある。
 
具合が悪くなるわ/もう/あなたのような人たちにはうんざりなの/自分が賢いと思っているんでしょう?/
でも/仲間なんていないでしょう?/あなたに何ができると思っているの?
 
2ワットの電球の方が/まだ/あなたよりも遥かに明るいわ/
具合が悪くなるわ/もう/あなたのような人たちにはうんざりなの…
 
独特の発声を駆使した高音域での美しいヴォーカリゼーションは言うに及ばず,強烈な歌い出しに始まるこの曲のようなダークでヘヴィな世界観にあってもドロレスはどこか歪んだ緊張感を湛えた実にパワフルな歌唱を聴かせる。
 
決して誉めれられた最期ではなかったにせよ,その死に際してマイケル・D・ヒギンズ大統領が「我々は彼女の死に大きな悲しみを抱いている。アイルランドの音楽業界にとってこれは多大な損失だ」と異例の声明を出した稀代の歌姫,ドロレス・オリオーダン。その早過ぎる死がつくづく悔やまれてならない。
 
 
 
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The Outsiders: Original Soundtrack - 1983
♯1 Stay Gold - Stevie Wonder
 
事ある毎に対立する貧困層のグリースと富裕層のソッシュ。グリースのメンバーであるポニーボーイ,ジョニー,ダラスの3人は潜り込んだドライブインシアターでソッシュのチェリーと出会う。帰り道でソッシュのメンバーと一触即発となるもチェリーが仲裁。しかし,その後,深夜の公園で激しい暴行を受けたポニーボーイを救おうとしたジョニーがソッシュのボブを刺殺してしまう。ダラスの手引きで郊外の古い教会に身を潜めたポニーボーイとジョニーは読書やトランプで日々をやり過ごす。
 
「黄金は色褪せる…」美しい朝焼けを見ながらポニーボーイはロバート・フロストの詩を暗唱する。
 
ある日,ポニーボーイとジョニーが2人を訪ねたダラスと共に外出している間に教会から出火。たまたま遊びに来ていた子どもたちが巻き込まれてしまう。ポニーボーイとジョニーは子どもたちを救出するためにダラスの制止を振り切って燃え盛る教会に飛び込むが,ジョニーは重症を負ってしまう。
 
グリースの不良少年が英雄になったというニュースが世間を騒がせる中,彼らの行動に違和感を覚えたソッシュのランディはポニーボーイを誘い,互いの思いを本音で語り合う。一方,深刻な障害を負ったジョニーはポニーボーイに「死にたくない」と語る。 目前に迫ったグリースとソッシュの決闘前夜,ポニーボーイはチェリーと会う。ポニーボーイへの恋心とボブを殺したジョニーを憎む気持ちで揺れ動くチェリー。果たして激闘の末,グリースが勝利を拾うが,勝利の報告のために病院を訪れたダラスとポニーボーイの目の前でジョニーが帰らぬ人となる。
 
「喧嘩はよせ」「黄金のままでいるんだ(=Stay Gold)」と言い残して。
 
ジョニーの死に激しく動揺するダラス。自暴自棄になって衝動的な強盗を犯したダラスは警官に射殺されてしまう。
 
ポニーボーイはジョニーが彼に残した手紙を読み返す。「俺は子どもたちのために自分を犠牲にしたことを後悔していない。子どもたちはみんな黄金なんだ。黄金の心を持ち続けるんだ。ダラスにもそれを分からせてやってくれ…」
 
若き日のC・トーマス・ハウエル,マット・ディロン,ラルフ・マッチオ,パトリック・スウェイジ,ロブ・ロウ,さらにはあのトム・クルーズ(!)も出演していたことで知られる映画「アウトサイダー(1983年・米)」は僕の大好きな青春群像。批判もあれど,GQ誌の「知名度の低いコッポラの傑作5選」に選出され,2005年には未公開シーンを加えたディレクターズカットが公開されて反響を呼ぶなど今なお熱狂的なファンも多い。(僕もその一人であるわけだが。)
 
劇中,象徴的に挿入される朝焼けと共に日本での公開前には邦訳が公募された Stay Gold というジョニーの最期のセリフがこの映画のテーマを読み解く重要なファクターとなるわけだが,その Stay Gold をタイトルにしたテーマ・ソングもまた非常に印象的。
 
フランシス・フォード・コッポラの父,カーマイン・コッポラとスティーヴィー・ワンダーが手掛けたテーマ・ソングによってこの映画のオープニングはエンディングと見紛うばかりの美しさを湛えることになる。
 
これもまた音楽が持つ大きな力だと僕は思う。
 
 
 

Stay Gold

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The Outsiders: Original Soundtrack - 1983 ♯1 Stay Gold - Stevie Wonder   事ある毎に対立する貧困層のグリースと富裕層のソッシュ。グリースのメンバーであるポニーボーイ,ジョニー,ダラスの 3 ...
過去に何度か述べている通り,1991年にリリースされた 8th アルバム Dangerous までのマイケル・ジャクソンは僕が最もリスペクトするアーティストの一人。僕が彼の最高傑作だと思っているのが1987年の 7th アルバム Bad,個人的に最も好きなのが Dangerous ということになるのだが(意外に思われる向きもあろうが,Thriller がリアルタイムでなかったこと,ニュー・ジャック・スウィングの隆盛を知る僕の嗜好に Dangerous のダンサブルなサウンド・デザインがフィットしたことなどが主な理由に挙げられる)とりわけ Dangerous からの 2nd シングルとなったこの曲は,彼の長いキャリアにあって最もエキサイティングなナンバーの1曲に数えられるだろう。
 
Michael Jackson - Remember the Time - 1992
 
前述の通り,Bad に続き2作連続で全英,全米No.1となった 8th アルバム Dangerous からの 2nd シングル。全英,全米共に最高3位を記録し,カナダ,ベルギー,ニュージーランドでは見事No.1に輝いた。
 
プロデュースはマイケル本人とテディ・ライリー。自身がフロントマンを務めたガイに端を達したニュー・ジャック・スウィングの時流に乗って既にトップ・プロデューサーの地位を確立しつつあったテディとは言え,個人的には安易にトレンドに乗ったという嫌いがあったものの結果は吉。グルーヴィーなトラックに美しいメロディ,スウィートなマイケルの歌唱が映える,まさに極上のニュー・ジャック・スウィングといった仕上がりだ。
 
エディ・マーフィやマジック・ジョンソン,ソマリア出身のスーパーモデル,イマン・アブドゥルマジドが出演して話題となったショート・フィルムの是非,あるいは古代エジプトを舞台としたそのショート・フィルムに登場する「僕らがスペインにいた頃を覚えている?」というリリックの意味など,今なお,このシングルの解釈についての議論は尽きないが,この曲の最大のハイライトは実はブリッジ以降のマイケルのパフォーマンスだと個人的には思っている。
 
[Bridge]
Thoese sweet memories / Will always be dear to me / And girl no matter what was said
I will never forget what we had / Now baby(←ココ)
 
ショート・フィルムでは05:3405:53に聴かれるこのブリッジ,とりわけ Now baby という叫びとその後06:45まで続くマイケルの鬼気迫る歌唱はまさに「キング・オブ・ポップ」たるマイケルの独壇場。
 
冒頭,少々偉そうな御託を並べてはしまったが,強烈に僕の胸を打ったこの曲のあまりに凄まじいマイケルのパフォーマンスこそが僕が Dangerous を愛する端的な理由だと言えるのかもしれない。
 
 
 

Remember the Time

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過去に何度か述べている通り, 1991 年にリリースされた 8th アルバム Dangerous までのマイケル・ジャクソンは僕が最もリスペクトするアーティストの一人。僕が彼の最高傑作だと思っているのが 1987 年の 7th アルバム Bad ,個人的に最も好きなのが ...
The Smiths - The Queen Is Dead - 1986
♯4 Never Had No One Ever
 
1986年にリリースされたザ・スミスの 4th アルバム The Queen Is Dead 収録曲。
 
2004年にBBCリスナー投票で見事「人生を救った曲」第1位に選出された I Know It's Over から同じような曲調が続くせいか,残念ながらアルバム中では目立たぬ1曲になってしまっていると個人的には感じるが,じっくり耳を傾けてみるとやはりなかなか味わい深い。
 
君が/怯えながら/君が育った街の通りを歩いている時/
僕は/悪夢に苛まれていたんだ/20年と7ヵ月と27日間/ずっとね/
僕にはわかっている/そうとも/よくわかっている/僕に仲間がいたことなんてないって…
 
相も変わらず強烈な疎外感を抱えた若者の独白は,しかし,後の The More You Ignore Me, the Closer I Get にも通じる歪んだ狂気の片鱗を見せる。
 
今/僕は君の家の近くにいる/寂しいんだ/僕は君の家の近くにいる/押し入りたくはないけど/
僕にはわかっている/僕は孤独だって/僕は一人ぼっちだって/僕は寂しい存在だって…
 
件の The More You Ignore Me, the Closer I Get における Let me in. の連呼も強烈な哀感を湛えてリスナーの胸を打つが,この曲に聴かれる凄惨な I'm alone の連呼もまたモリッシーのキャリア屈指の好歌唱と言えよう。
 
気が滅入るような陰惨なリリックとトラック。しかし途方もなく美しい1曲であることに違いはない。
 
 
 

Never Had No One Ever

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The Smiths - The Queen Is Dead - 1986 ♯4 Never Had No One Ever   1986 年にリリースされたザ・スミスの 4th アルバム The Queen Is Dea d 収録曲。   2004 ...
The Smiths - The Queen Is Dead - 1986
♯8 Vicar in a Tutu
 
1986年の歴史的傑作 The Queen Is Dead 収録曲。アルバムからの 1st シングルとなった The Boy with the Thorn in His Side がフェイド・アウトした後,唐突な歌い出しに始まり僅か222秒でこれまた唐突に幕を閉じるこの曲は,モリッシー一流のユーモアとシニカルな視点が光る何とも微笑ましい「変態」ソングだ。
 
僕は没頭していた/ホーリーネーム教会の鉛の屋根を剥がす仕事に/すると/
一生笑いのネタにできそうな/強烈な光景が目に飛び込んできたんだ/チュチュを纏った牧師が…
 
チュチュを纏った牧師!
 
チュチュとは主にクラシック・バレエで使用されるスカート状の衣装のこと。これだけで既に変態牧師のヴィジュアル・イメージが目に浮かんでくるわけだが,曲中の主人公は続ける。
 
彼は/決して変態というわけではない/ただ/自分が思うように生きているだけなんだ…
 
さて,そのチュチュはと言えば…
 
飾りのリングの付いた/ガチョウの頭も隠せそうにないほどの/僅かな布切れで出来た代物…
 
そんなチュチュを纏って思う存分踊り狂った牧師は,翌日にはまた無知や病と闘うよう信者を諭しているというわけだが,そのお気楽な説教の後で再びチュチュを纏って踊り出す彼の姿もまた決しておかしなものではなく,己の信念に基づき生きているのだけなのだという。そして主人公が最後にこう叫んでこの曲はエンディングを迎える。
 
どんな男だって/チュチュの生地は病みつきになるんだ/ああ/僕にもその兆候が…
 
やはりただの変態ソングとしか言えないような気もしないではないが,この曲の後に There Is a Light That Never Goes Out でアルバム最大のハイライトを迎える The Queen Is Dead の凄まじい楽曲構成にも舌を巻かざるを得まい。
 
 
 

Vicar in a Tutu

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The Smiths - The Queen Is Dead - 1986 ♯8 Vicar in a Tutu   1986 年の歴史的傑作 The Queen Is Dead 収録曲。アルバムからの 1st シングルとなった The Boy with t...
僕自身は Hip Hop の歴史に殊更造詣が深いわけでもなく,耳に残った曲が収録されているアルバムを探しては買い漁るといった程度のライトなリスナーで,世代的にも90年代以降の所謂ニュー・スクールが中心となるわけだが,それでもフェイヴァリットとなるとやはり相当数にはなる。そんな中でサイプレス・ヒルの流れを汲むハードなサウンド・デザインが光るこの曲は,メンバーの硬派なスタンスと共に今なお強く僕の心に残る。

House of Pain - Jump Around - 1992
 
白人であるエヴァーラスト,ダニー・ボーイ,DJ リーサルの3人によって結成されたハウス・オブ・ペインがセルフ・タイトルを施して1992年にリリースした 1st アルバム House of Pain からのリード・シングル。全英最高8位,全米最高3位を記録し,VH1100 Greatest Songs of Hip Hop66位,100 Greatest Songs of the 90s では24位にランクされている90年代屈指のフロア・アンセムだ。
 
DJ マグスがサイプレス・ヒルのアルバム用に録音していたトラックがこの曲の原型。そのサイプレス・ヒルのラッパーであるB・リアルがレコーディングに難色を示したためアイス・キューブに提供されたもののアイス・キューブもこれをまさかの却下。流れ流れて最終的にDJ マグス本人によるプロデュースでハウス・オブ・ペインのこのシングルに用いられることとなった。
 
…とは言え,ザ・ローリング・ストーンズによるカヴァーでも知られるボブ&アールのソウル・クラシック Harlem Shuffle の印象的なファンファーレが高らかにスタートを宣言した後,ハイピッチで挿入される(ホーンで表現されたという)スクイーリングのアクセントに彩られながら進行するハードなトラックと重厚なビートは圧巻。
 
ソロに転じたエヴァーラストは What It's Like でグラミー受賞,ダニー・ボーイはラ・コカ・ノストラを主宰し,DJ リーサルはリンプ・ビズキット結成。個人的には2010年の再結成後の活動にはやや懐疑的ではあるものの,思えばこれだけのメンバーが集結していたわけだからその圧巻のサウンド・デザインも当然といったところではある。
 
フックの Jump の連呼にクリス・クロスを連想してしまうのは僕のような軟弱なリスナーの為せる業か…(笑)
 
 
 

Jump Around

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僕自身は  Hip Hop の歴史に殊更造詣が深いわけでもなく,耳に残った曲が収録されているアルバムを探しては買い漁るといった程度のライトなリスナーで,世代的にも 90 年代以降の所謂ニュー・スクールが中心となるわけだが,それでもフェイヴァリットとなるとやはり相当数にはなる。...
2004年の再結成から今なお現役で活動を続けるピクシーズはUSインディ勢では数少ない僕のフェイヴァリット。4th アルバム Tromp Le Monde (邦題:「世界を騙せ」)からの一連のシングルが彼らの最高傑作だという思いは今でも変わらないが,今日は僕がピクシーズを知るきっかけとなったこの曲を取り上げたい。
 
Pixies - Monkey Gone to Heaven - 1989
 
フー・ファイターズやジミー・イート・ワールド,フィーダーなどのアルバムでも知られるギル・ノートンによるプロデュースで1989年にリリースされた 2nd アルバム Doolittle(この Doolittle をピクシーズの最高傑作に挙げるリスナーも多い)からの 1st シングル。
 
エレクトラによるマーケティングが功を奏してビルボード Modern Rock Tracks チャートで最高5位を記録。ナショナル・チャートは最高60位止まりながら,メロディ・メイカーの Single of the Year で第22位,NMESingle of the Year では見事No.1に選出されるなど英市場においても初めてコマーシャルなヒットを記録した。
 
神がいたんだ/海底から海を支配していたが/ニューヨークとニュージャージーの間に沈む/
1,000万ポンドのヘドロに殺されちまった/そして/この猿は天国に行っちまったのさ…
 
天空の神の使いが穴に落っこちた/今は空にも穴が空いているのさ/それで/地面が冷えない/
冷えなければ/全て燃えちまう/みんな順番に/もちろん俺も/そして/猿は天国に行っちまったのさ…
 
ノイジーなギター,ブラック・フランシスの絶叫とポップ・センス溢れる優れたメロディの絶妙な共存が彼らのサウンド・デザインの肝と言えるわけだが,神話やSFといった要素を取り入れながらどこかシュルレアリスム然としたブラック・フランシスのリリックもまたピクシーズの大きな魅力の一つ。
 
人類が5なら/人類が5なら/人類が5なら/悪魔は6/悪魔が6なら/悪魔が6なら/
神は7だ/神は7だ/神は7だ/そして/猿は天国に行っちまったのさ…
 
とりわけ,ヘブライ語の数秘術をモチーフにしながら環境破壊に警鐘を鳴らした(と思われる)この曲のリリックは,チェロとヴァイオリンを加えて奏でられる独特のコード進行と共に強烈な印象を残す。
 
僕の拙い英語力では結局「この猿」が何を意味し,どうして「天国に行ってしまった」のか理解できないままというのが何とも口惜しいところではあるが,最後にこの曲の魅力を端的に表現したNMEのレヴューを引いておきたい。
 
「スマートな連中は弦楽器とグランジをミックスするようになっている。ピクシーズも例外ではない。まるで叫ぶようなヴォーカル,SF調の歌詞とギターによって構成される溶岩がリスナーの耳にこれまでとは全く異なる感覚で新たな穴を空ける。Monkey Gone to Heaven は耳触りの良いAORに染まったUSロック・シーンに詩的なゲロを吐きかけたようなもので,さらに B-sideManta Ray がスピーディな毒針でリスナーの腸をズタズタにしてしまうのだ」
 
 
 

Monkey Gone to Heaven

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2004 年の再結成から今なお現役で活動を続けるピクシーズは US インディ勢では数少ない僕のフェイヴァリット。 4th アルバム Tromp Le Monde (邦題:「世界を騙せ」)からの一連のシングルが彼らの最高傑作だという思いは今でも変わらないが,今日は僕がピクシー...
これまで何度か述べているようにマニック・ストリート・プリーチャーズは今も変わらぬ僕の大のフェイヴァリットであるわけだが,歴史的傑作の誉れ高い 3rd アルバム The Holy Bible,その The Holy Bible と双璧を成す傑作 7th アルバム Lifeblood は別格であるにせよ,実のところバンドとしてのマニックスに対する僕の評価はそこまで高くない。
 
リッチー・エドワーズによる「4REAL事件」~「全世界でNo.1になる2枚組のアルバムをリリースして解散する」とブチ上げてリリースされた 1st アルバム Generation Terrorists の惨敗で忘れ去られるはずだったマニックスは,臆面もなくリリースされた 2nd アルバム Gold Against the Soul で再び世の嘲笑を買った後,稀代の傑作 The Holy Bible を創り出す。
 
その The Holy Bible に聴かれるソリッドなサウンド・デザインへと見事に結実したこの矛盾社会に対する彼らの反骨精神は当時まだ学生だった僕を強烈にインスパイアすることになるのだが,加えて…1995年のリッチー・エドワーズの失踪(2008年に死亡宣告)とブランク,失意の中でリリースされた 4th アルバム Everything Must Go による復活とその後の飛躍,8th アルバム Send Away the Tigers にもなお影を落とすリッチーの不在という残酷な現実…デビュー当時は嘲笑の対象でしかなかったマニックスは,しかし,The Holy Bible リリース以降に彼らが辿った数奇な運命によって,バンドの歴史をリアルに知る僕にとって次第にどこかシンボリックな存在へと変化していくことになるわけだ。
 
NME Awards 2008 by Various Artists - 2008
♯1 Umbrella - Manic Street Preachers
 
さて,既に30年選手となったそのマニック・ストリート・プリーチャーズがこれまで残した多くの楽曲の中から今日はコンピレーション・アルバム NME Awards 2008 に収められた至高のカヴァー Umbrella を。

オリジナルは今や押しも押されぬスーパー・セレブとなったリアーナが2007年に放ったビッグ・ヒット。3rd アルバム Good Girl Gone Bad からの 1st シングルとしてリリースされ,全英,全米共に見事No.1を記録した。

冒頭,評価云々と書いてはみたものの,ジェームス・ディーン・ブラッドフィールドのシンガーとしての力量を僕は非常に高く評価していて,特に初の全英No.1アルバムとなった 5th アルバム This Is My Truth, Tell Me Yours 以降,アルバム・リリースを重ねる度に表現力と艶を増す彼のヴォーカリゼーションは,例えばリアム・ギャラガーなどと並んで現代最高のUKロック・シンガーの一人に数えて差し支えないと個人的には思っている。

こうしたカヴァーにおいてもジェームスの力量は如何なく発揮されており(B. J. トーマスの Raindrops Keep Fallin' on My HeadWHAM!Last Christmas,果てはフランキー・ヴァリの Can't Take My Eyes Off You に至るまで,マニックスはこれまで多くの優れたカヴァーを披露している)とりわけバルバドスが世界に誇る歌姫の R&B ヒットというあまりに意外な選曲となったこの Umbrella におけるジェームスの印象的な歌唱は,如何にもロック然としたユニークなアレンジと共に今なお強く僕の心に残る。
 
Gold Against the Soul Tour で初めて彼らのライヴに参戦してから27年。3人の活躍が長く続くことを願って止まない。
 
 
 

Umbrella

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これまで何度か述べているようにマニック・ストリート・プリーチャーズは今も変わらぬ僕の大のフェイヴァリットであるわけだが,歴史的傑作の誉れ高い 3rd アルバム  The Holy Bible ,その The Holy Bible と双璧を成す傑作 7th アルバム Lif...
25回となる「懐かしきドーナツ盤」。本日は,如何にも柔軟にポップ・ミュージックに接していた少年期の僕らしいと言うか,現在の僕であれば気には留めるにせよ,まず手を出すことはないであろう実にUS然としたこの曲を。
 
Starship - We Built This City - 1985
 
1996年に「ロックの殿堂」入りを果たしたジェファーソン・エアプレインの元メンバーによって結成されたジェファーソン・スターシップからミッキー・トーマス,グレイス・スリックを中心に派生したスターシップの 1st アルバム Knee Deep in the Hoopla からの 1st シングル。全英最高12位,全米では見事No.1を記録した。
 
「シスコはロック・シティ」という何とも恥ずかしい邦題が示すように,80年代のサンフランシスコ・サウンドの象徴的1曲として紹介されることも多いが,メンバーによれば特にサンフランシスコを意識して書かれた曲ではなく,曲中に挿入されたレス・ガーランドのMC中に「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」や「ベイエリアのロック・シティ」といった表現が聴かれることから次第に「ロック・シティ=サンフランシスコ」というイメージが拡大していったんだとか。
 
 
冒頭に述べた通り,お世辞にも現在の僕の嗜好にフィットしているとは言えないものの,メリハリのあるクリアなサウンド・デザインとミッキー・トーマスによるハイトーンなヴォーカリゼーションが生み出す潔い爽快感は確かに聴いていて気持ちがいい。
 
交通機関としては唯一史跡登録リストに掲載されているサンフランシスコのケーブルカーの廃止が検討された際,この曲を使った大々的な市民キャンペーンによってその存続が決定されたり,NFLのサンフランシスコ49ersのホームであるリーバイス・スタジアムで常に熱狂的な大合唱を引き起こすなど,今なおご当地ソングとしての圧倒的な存在感を放つ一方,GQ誌の「人類史上最悪の1曲」に認定され,ローリング・ストーン誌による The Worst Songs of the 1980s では堂々第1位にランクされるなど不名誉な記録もまた枚挙に暇がない。
 
あからさまな大衆迎合,ポップ路線への転換がコアなファンの逆鱗に触れたという見方もできなくはないが,小難しいことは考えずに頭を空にしてこうした楽曲に耳を傾けてみるのもたまにはいいのかもしれない。
 
 
 

We Built This City

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第 25 回となる「懐かしきドーナツ盤」。本日は,如何にも柔軟にポップ・ミュージックに接していた少年期の僕らしいと言うか,現在の僕であれば気には留めるにせよ,まず手を出すことはないであろう実に US 然としたこの曲を。   Starship - We Built T...
Momus - Tender Pervert - 1988
#4 The Homosexual
 
1988年にリリースされたモーマスことニコラス・カリーの 3rd アルバム Tender Pervert 収録曲。
 
モーマス自身はこの曲をアルバムのタイトル・トラックに考えていたようだが,クリエイションのアラン・マッギーの説得によって Tender Pervert としてリリースされることとなった。(もっとも,The Homosexual はさすがに露骨だったにせよ,「脆弱な性的倒錯者」を意味する Tender Pervert もそう大差はなかったと個人的には思うが…。)
 
以前述べたことがあるように,僕は HippopotamomusThe Phylosophy of Momus といった90年代前半のアルバムが最も好きだが,1989年の 4th アルバム Don't Stop the Night 以降,急速に打ち込み主体のサウンドへと傾倒していくモーマスの過渡期と言えばいいか,アコースティックとエレクトロニック・ポップが絶妙に共存する Tender Pervert が,これまで実に33作のアルバム・リリースを重ねている彼の長いキャリアにあって最も美しいアルバムだと思っている。
 
とりわけ,打ち込みを取り入れた新機軸を象徴するこの The Homosexual は,アコースティックで何ともセンチメンタルな魅力を湛えた In the Sanatorium と共に Tender Pervert の双璧を成す1曲だと言えるだろう。
 
僕は女性を愛している/でも/屈してしまっているようにも思う/僕は女性を愛している/
でも/そう言って奴らと遣り合うことにどんな意味がある?/「お前は生まれつきのホモセクシュアルだ」と/
僕を罵ってきた/全寮制の奴らや/工事現場の奴らと遣り合うことに…
 
NMEのレン・ブラウンが「歌詞を除けば秀逸」と評したように,冒頭から炸裂する変態的リリックに賛否はあれどこの凄まじい屈折っぷりもまたモーマスの大きな魅力。
 
奴らの精神障害が/正常者として通るなら/僕は/変わり者のままで結構だよ…
 
囁くようなモーマスのヴォーカルもどこか淡々とした打ち込み主体のトラックと不思議とフィット。アブノーマルなリリックを極上のメロディで綴る彼の見事なポップ・センスには脱帽するほかない。
 
あんたらの女房たちとヤッてやるさ/きっと快楽の声を上げながら歌い出すんだ/
あんたらには/100万年経っても聞こえやしない/僕は怖くなんかないよ…
 
カヒミ・カリィへの楽曲提供でも知られ,現在は大阪在住のモーマス。特にこうした初期の楽曲の多くに顕著なある種の「狂気」こそが「奇才」の名にふさわしいと言えるのかもしれない。
 
 
 

The Homosexual

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Momus - Tender Pervert - 1988 #4 The Homosexual   1988 年にリリースされたモーマスことニコラス・カリーの 3rd アルバム Tender Pervert 収録曲。   モーマス自身はこの曲をアルバ...
Another Sunny Day - You Should All Be Murdered - 1989
 
ザ・フィールド・マイスやザ・ヒット・パレードといったサラ・レコードのネオアコ系バンドとのレコーディングでも知られるハーヴェイ・ウィリアムズがアナザー・サニー・デイ名義で1989年にリリースした 4th シングル。
 
例えばザ・スミスからの少なからぬ影響を公言するベル&セバスチャンなどとは異なり,英ナショナル・チャートは圏外,インディ・チャートでようやく最高15位に達したこの曲は,あからさまなザ・スミス・フォロワーによる確信犯的シングルとして僕の記憶に残る。
 
いつの日か/この世界が正しい方向へ向かうなら/気に入らない奴らをみな殺しにしてやる/
所構わず俺を罵った奴ら/意味もなく他人に冷酷にする奴ら/
口数の多い奴ら/無神経な奴ら/目的もなく生きている奴ら/闘わずに諦める奴ら/俺が嫌いな奴ら…
 
過激なタイトルと悪意に満ちたリリック,それらと相反する美しいメロディ,シンプルなバックの演奏,果ては如何にもモリッシー然としたハーヴェイのヴォーカル・スタイルに至るまで,まさに全てが劣化版ザ・スミスといった趣。
 
One day, when the world is set to rights
I'm going to murder all the people I don't like
The people who have left me down without reserve
The people who are cruel to those that don't deserve
The people who talk too much, the people who don't care
The people whose lives are going nowhere 
The people who just give in, the people who don't fight
The people I don't like
 
…とは言え,直球過ぎるという嫌いはあるがきちんと韻を踏んだリリックには個人的に好感が持てるし,楽曲そのものも当時流行ったネオアコ系のバンドによる多くの楽曲の1つと捉えられてしまうにはなかなか惜しい出来。
 
もっとも,ザ・スミスの存在がなければおそらくこの曲が生まれることもなかっただろうし,モリッシー,ジョニー・マーとの比較はさすがに酷であるにせよ,フォロワーはやはりフォロワー止まりといったところではある。
 
もちろん,僕は好きだからこうして取り上げているわけだが…(笑)
 
 
 

You Should All Be Murdered

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Another Sunny Day - You Should All Be Murdered - 1989   ザ・フィールド・マイスやザ・ヒット・パレードといったサラ・レコードのネオアコ系バンドとのレコーディングでも知られるハーヴェイ・ウィリアムズがアナザー・サニ...
The Smashing Pumpkins - 1979 - 1996

「メロンコリーそして終わりのない悲しみ」という邦題もなかなか印象的だったスマッシング・パンプキンズの 3rd アルバム Mellon Collie and the Infinite Sadness は,所謂ヘヴィ・ロックにさほど明るくないということも影響してか90年代のロック・シーンを席巻したグランジ,オルタナティヴ・ブームにもかなり懐疑的な立場にあった僕の数少ないフェイヴァリットの1つだが,その Mellon Collie and the Infinite Sadness からの 2nd シングルとなったのがこの曲。

全英最高16位,全米最高12位を記録。翌年のグラミーでは Record of the YearBest Rock Performance by a Duo or Group with Vocal2部門にノミネートされ,MTV Video Music Award では見事 Best Alternative Video に輝いた。

この曲のタイトルになっている 1979 は文字通り「1979年」のこと。1979年当時,フロント・マンのビリー・コーガンは12歳。彼が自身の思春期と考えているのがこの頃だそうで,何ともノスタルジックな魅力を湛えたトラックをバックに不安と憤りを抱えた若者がさまざまな経験を通じて救いを見出す様子が描かれている。

僕が特に好きなのが次のフレーズ。

僕らは知らない/僕らが灰になってから/僕らの骨がどこで休息するのかを/
きっと/忘れられて溶け込んでしまうんだと思う/僕らの足元の大地へと…

僕は僕が死んだらその下で母と妹が共に眠る桜の木の周辺,あるいは妹がこよなく愛した沖縄の海にでも撒いてほしいと常々思っているのだが,そんなことを考えながらこの曲を聴き返すと何とも言えない感情が込み上げてくる。

この曲の世界観に見事にフィットしたMVも妙に郷愁を誘うし,決して優れているとは言えないビリーのヴォーカルもここでは吉と言えるだろう。

余談だが,2枚組の大作となった Mellon Collie and the Infinite Sadness のためにビリーが書き溜めた56曲の最後に書き上げられたのがこの曲だったそうで,プロデューサーのマーク・エリスは当初アルバム収録曲の候補から除外。4時間にも及ぶビリーとの議論の末,ようやく収録が決まったんだとか。

これほどの名曲が日の目を見ることがなかったかもしれないと思うと少々笑えない話ではある…。



1979

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The Smashing Pumpkins - 1979 - 1996 「メロンコリーそして終わりのない悲しみ」という邦題もなかなか印象的だったスマッシング・パンプキンズの 3rd アルバム Mellon Collie and the Infinite Sadne...
Milli Vanilli - Blame It on the Rain - 1989
 
ロブ・ピラトゥスとファブリス・モーヴァンをメインに結成されたミリ・ヴァニリのデビュー・アルバム Girl You Know It's True からの 3rd シングル。全英最高52位,全米では見事No.1を記録した。
 
彼らの名は僕と同世代のリスナーにはおそらく新人賞剥奪というセンセーショナルな事件でグラミー史に歴史的な汚点を残したことでも記憶されていることだろう。事の発端はビッグ・ヒットを連発して天狗になったロブ&ファブと対立したプロデューサーのフランク・フェーリアンによる怒りの「『影武者』暴露」。マーケットは違えど,ほぼ同時期に既にハッピー・マンデーズのベズやザ・プロディジーのキース・フリントといったシンボリックな存在が認知されていたわけだから,これはやり方というか単に見せ方の問題だったのだろうと個人的には思う。
 
果たして,セッション・メンバーとしてクレジットされていたチャールズ・ショウ,ジョン・デイヴィス,ブラッド・ハウエルが実際にはヴォーカルも担当していたという事実が明かされた後,グラミー受賞と剥奪という前代未聞の事態に至るわけだが,とは言え,ミリ・ヴァニリとしてはロブ&ファブの2人が参加した(ことになっている)唯一のアルバムとなった Girl You Know It's True に聴かれるサウンドはなかなか見事なクオリティだし,とりわけダイアン・ウォーレンが手掛けたこの 3rd シングルは今でも僕の大のフェイヴァリットだ。
 
君のせいじゃない/降り出した雨のせいさ/夜/顔を出さなかった星のせいにしたっていい/
君以外の/何だって理由にできるんだよ/雨のせいにしてしまえばいいのに…
 
ラップをフィーチャーしたポップなR&BR&Bテイストと言ってもいいかもしれないが)というのが当時のブラック・ミュージック・シーンのトレンドの1つになりつつあったと記憶しているが,自身のプライドゆえ恋人を捨てた曲中の主人公に向けられた何とも安っぽいリリックは如何にも80s然としたチープなトラックと相俟って不思議と胸を打つ。
 
結局,このシングルを最後にロブ&ファブは絵に描いたような転落の道を辿り,ついにはロブがオーヴァードースでこの世を去ってしまうわけだが,どこか神秘的というかカリスマティックな魅力をも湛えた彼らの端正なヴィジュアル・イメージ,キャラクターをどうにか活かす術はなかったものかとも思う。
 
 
 

Blame It on the Rain

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Milli Vanilli - Blame It on the Rain - 1989   ロブ・ピラトゥスとファブリス・モーヴァンをメインに結成されたミリ・ヴァニリのデビュー・アルバム Girl You Know It's True からの 3rd シ...