Sleepflower

昨日,マニック・ストリート・プリーチャーズが1993年にリリースした 2nd アルバム Gold Against the Soul にリミックスや未発表デモ音源,ライヴ音源を加えた完全限定盤のデラックス・エディションがリリースされた。

Manic Street Preachers - Gold Against the Soul: Deluxe Edition - 2020
Disc 1 ♯1 Sleepflower
 
これまで再三述べてきたように,マニックスが僕の大のフェイヴァリットとなったのは1994年の 3rd アルバム The Holy Bible 以降のこと。「2枚組のデビュー・アルバムが全世界でNo.1を獲る。そして俺たちは解散する」とブチ上げて大惨敗を喫した 1st アルバム Generation Terrorists は論外,臆面もなくリリースされた Gold Against the Soul はリズム隊の著しい成長によってまずまず充実した内容にはなったものの,最高8位となったUKと最高32位となったここ日本でそれなりに注目されるという程度の結果に留まった。
 
マニックスのコアなファンを自認する僕がこのデラックス・エディションの購入に至るのは至極当然の流れと言えるわけだが,前述の通り Gold Against the Soul に対する僕の評価はそこまで高くない。(…と言うかむしろ低い。)しかしながら,デラックス・エディションのリリースに関するインタビューでニッキー・ワイアーが語った言葉には妙に納得させられてしまうのもまた事実だ。
 
「数年前にスタジオを移転した時に Gold Against the Soul 時代のデモや写真をたくさん発掘したんだ。それらが陽の目を見ないのは勿体ないと思ってね。僕自身,このアルバムはそこまで褒められるような内容ではないと思っていたんだけど,考えてみるとファンのお気に入りがたくさん収録されたどこか奇妙で興味をそそるアルバムだよね。ジェームスがライヴで Sleepflower のリフを仄めかすと毎回物凄い反応が返ってくるしね(ニッキー・ワイアー)」
 
Sleepflower はその Gold Against the Soul のオープニング・ナンバー。シングル・リリースこそされていないものの,ニッキーが語るようにマニックスのライヴではイントロからオーディエンスの熱狂的な反応を呼ぶ1曲。今のところ僕が参戦したマニックスの唯一のライヴが1993年の Gold Against the Soul ツアー・仙台公演だというのもどこか象徴的に思われるが,オープニングで演奏されたこの曲のリフで一気にヒートアップしたオーディエンスの興奮が今でも鮮明に思い起こされる。
 
いや,しかし,あのライヴももう27年前の話…。なるほど,僕も歳をとるわけだ…(苦笑)
 
 
 

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