There Is a Story I Tell about My Life

Stats - There Is a Story I Tell about My Life - 2019
 
ロンドン出身の6人組,スタッツが昨年リリースしたデビュー・アルバム Other People's Lives からの 2nd シングル。派手なチャート・アクションが期待できるようなサウンド・デザインではないが,ガーディアンやサンデー・タイムズといった一般紙のみならずQDIYといった専門誌も挙って高評価。あのエルトン・ジョンも絶賛したという1曲だ。
 
ロキシー・ミュージックやLCDサウンドシステムから影響を受けたというフロントマンのエド・シードは「今行っていることに対して自分自身を捨て去るんだ。全く計画していなかったことに同期する6人の特別なエネルギーによってのみインスピレーションの瞬間を捉えることができるのさ」となかなか小難しいこと(あるいは深い意味は全くないのかもしれないが)を語ってはいるのだが,彼らが奏でるシンセポップの肝はあくまでどことなく古めかしさを湛えた独特のグルーヴとビートであり,また,おそらくはそれがリスナーを選ぶ要因でもあるのだろう。
 
もちろん,こうして取り上げているわけだから僕は好き。
 
70年代のアート・ロックと80年代のシンセポップ,ディスコ・ミュージックとの融合」など如何にもそれらしいレヴューも散見されるものの,楽曲そのものというよりまず身体が反応するかどうかがこの手のサウンドの良し悪しの判断基準だと僕は思っていて,その点で言えば中毒性の高い彼らの不思議なビートは僕の身体に見事にフィット。
 
長続きするかどうかは甚だ疑問だが,ここからさらにどう進化するのか次作に期待したいところではある。
 
 
 

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