At the Bottom of Everything
What Color Is Love? Vol. 213
手術後の病理検査の結果,妻の病状について予想より遥かに厳しい現実を突きつけられる。さまざまな治療の可能性を模索した結果,(できれば避けたかったのだが)事実上,唯一の選択肢となる抗がん剤治療を開始することになる。
WordPressに移行して2年2ヵ月。Seesaa時代から通算すると3年8ヵ月。今日,僕の別ブログからの転載をもって最後の記事とし,僕と妻の思いが詰まったこのブログの締め括りとしたい。
Bright Eyes - I'm Wide Awake, It's Morning - 2005
♯1 At the Bottom of Everything
同時リリースされた Digital Ash in a Digital Urn に施されたエレクトロニックな加工とは対照的に,所謂ルーツ・ミュージックをベースにしながら現代の若者が抱える苦悩を見事に描き切った歴史的傑作 I’m Wide Awake, It’s Morning は,30,000フィート上空から墜落する飛行機の中で繰り広げられる男女のやりとりを語る印象的なモノローグとリズミカルなストロークに彩られた本編との対比があまりにも鮮烈な名曲 At the Bottom of Everything で幕を開ける。
そのモノローグ。機長のアナウンスにただならぬ気配を察した女性は男性に問いかける。
Where are we going?
完全にパニックに陥った女性の目を見つめて男性は答える。
We are going to a party. It’s a birthday party.
It’s your birthday party! Happy birthday, darling!!
We all love you very, very, very, very, very, very, very much!!!
僕らの人生もまた墜落する飛行機のようなものか…。
I love you very, very, very, very, very, very, very much!!!
僕は絶望的な状況下でも笑って妻にそう言える僕でありたい。
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