Girls & Boys

Blur - Girls & Boys - 1994

1993年の 2nd アルバム Modern Life Is Rubbish で飛躍的な成長を遂げたブラーが1994年にリリースした 3rd アルバム Parklife からのリード・シングル。リリース前からBBCラジオ1を始めとする主要ラジオ局で大量のエアプレイを獲得して最高5位と初のトップ5ヒットとなった本国イギリスのみならず,全米最高59位,カナダで最高27位と北米でも健闘を見せてバンドの世界進出の足掛かりとなった。
 
Song 2Fool’s Day2曲を除けば The Great Escape 以降のブラーはただの糞バンドだというのが今なお変わらぬ僕の見解だが,Modern Life Is RubbishParklife2枚は間違いなくブリットポップを象徴する傑作。とりわけこのシングルはおそらく僕が1994年に最もよく聴いた1曲だろう。
 
まるで/男の子のような女の子のように振るまう/女の子のような男の子のように振る舞う/
女の子のようになってほしい/…と男の子に願う/
まるで/男の子のような女の子…/いつだって/君が/なりたいようになればいんだよ…
 
関係代名詞が何度も繰り返されるこの曲の難解なリリックは,フロントマンのデーモン・アルバーンが当時付き合っていた恋人のジャスティーン・フリッシュマン(彼女はブリットポップの時流に乗ってブレイクしたエラスティカのフロントマン。スウェードの初期メンバーでもあり,在籍時はブレット・アンダーソンと交際していたことでも知られている)とのスペイン旅行中にインスパイアされて書き上げたものなんだとか。

性別を問わず著しく恋愛対象が拡大している現代の若者への警鐘と捉える向きもあるが,ここで叫ばれているのはむしろ「自由な恋愛」「自由な生き方」だろうと個人的には思う。もっとも,あれこれ小難しいことは考えずこのバカバカしいほど軽いノリに下半身で反応するのがこの曲の正しい楽しみ方なのだろう。
 
 
 

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