The Only One I Know
The Charlatans - The Only One I Know - 1990
1990年のデビュー・アルバム Some Friendly からの 2nd シングル。
最高9位を記録してシャーラタンズにとっては初の全英トップ10ヒットとなり,また,全米でも Modern Rock Tracks チャート入りを果たした彼らのブレイクスルー・シングルだ。
僕の目には「一時的に」ローゼズ・フォロワーと映ったインスパイラル・カーペッツに対して,Tellin' Stories 以降は骨太なロック・バンドへの変遷を見せたにせよ,特に初期のシャーラタンズはそのインスパイラル・カーペッツのサウンドまでも取り込んだ上でのほぼ確信犯的なローゼズ・フォロワーだったと言える。
90年代初頭,数多のローゼズ・フォロワーが登場しては消えていったわけだが,僕にとっての3大ギタリストの1人であるジョン・スクワイアとUKロック史上最強のリズム隊であるレニ&マニ,そしてイアン・ブラウンの卓越したソングライト・スキルが見事に融合して奇跡のバンド・マジックを体現したのがザ・ストーン・ローゼズだったわけで,フォロワーは所詮フォロワー,本家に迫れるはずもない。
…とは言え,マッドチェスターというムーヴメントがなければ生まれることがなかったであろうこの曲が放つ奔放なグルーヴにはやはり惹かれるものがある。
明らかにイアン・ブラウンを意識したと思われるティム・バージェスのヴォーカル・スタイルを含め,「ローゼズ+インスパイラル・カーペッツ」としか形容できないそのサウンド・デザインは,もはや清々しささえ感じるほど潔い,あまりに見事な模倣っぷりだったと言えよう。
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