Please Don't Leave Me

Pretty Maids - Please Don't Leave Me - 1992
 
デンマークを代表するヘヴィ・ロック・バンド,プリティ・メイズが1992年にリリースした 4th アルバム Sin-Decade からの 1st シングル。1992年当時は僕がリアルタイムでマッドチェスターの洗礼を受けていた時期ではあったが,ここ日本でもヘヴィ・ローテションとなったこの曲は今なお強く記憶に残っている。
 
オリジナルはシン・リジィやホワイト・スネイクといったビッグ・バンドでギタリストを務め,後に自身のバンド,ブルー・マーダーを結成することになるジョン・サイクスの同名シングル。1982年にリリースされたこのシングルにフィル・ライノットがヴォーカルで参加したことがきっかけとなり,オジー・オズボーン・バンドのオーディションに落選していたジョンがシン・リジィに抜擢されることとなった。
 
これまで「オリジナルに忠実なカヴァー」に対しては何度も懐疑的な見解を述べてきた僕が一体なぜギター・ソロまでをも忠実に再現したこのカヴァーを取り上げるのかというと,僕が初めて耳にしたのがプリティ・メイズのヴァージョンだったから。個人的にはギターはどちらかと言えばケン・ハマーよりもエモーショナルなジョン,ヴォーカルは抜群の歌唱を聴かせるロニー・アトキンスの方が好きという感じだが,まあ,これは単に好みの問題だろう。
 
いずれにせよ,メロディアスなメタルの草分けとも言えるプリティ・メイズのチョイスらしく,上質なアレンジと胸を打つドラマティックなメロディがこのシングルの肝。間もなく40年を迎えようかという彼らの長いキャリアにあって,やはり屈指の1曲だとは言えるだろう。
 
 
 

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