I'm Free

The Soup Dragons feat. Junior Reid - I'm Free - 1990
 
ザ・スープ・ドラゴンズが1990年にリリースした 3rd アルバム Lovegod からの 4th シングル。マッドチェスターの時流に乗って全英最高5位へと駆け上がり,バンド最大のヒット・シングルとなった。
 
オリジナルはミック・ジャガーとキース・リチャーズが手掛けたザ・ローリング・ストーンズの同名曲。1965年の 3rd アルバム Out of Our Head に収録され,アメリカではシングルとしてもリリースされた。(もっとも,僕がこれを知ったのは Lovegod のクレジットにミックとキースの名を発見してからのこと。「よくもUKロックを語れるな!」などと怒られそうな気がしないでもないが,実のところ,僕はビートルズもストーンズも積極的には聴かないし,したがって耳にしたことのある曲は多いという程度。)
 
本ブログでも何度か述べているように,僕自身はオリジナルに忠実なカヴァーというものにはかなり懐疑的な立場にあるわけだが,このカヴァーは何度聴いても素晴らしい。
 
リアルタイムでマッドチェスターの洗礼を受けていた僕がこの手のサウンドに喰いつくというのも当然と言えば当然の話だが,(プライマル・スクリーム・フォロワーという批判もあったにせよ)アシッド・ハウスのエッセンスを加えながらストーンズのシンプルなオリジナルをサイケデリックでダンサブルなマンチェ・サウンドへと大胆に昇華させた彼らのセンスは見事と言うほかない。
 
1987年にブラック・ウフルを脱退したレゲエ界の至宝,ジュニア・リードがUKチャートに復帰を果たしたシングルとしても特筆すべき1曲だろう。
 
余談だが,実は Lovegod の初回プレスにこの曲は収録されておらず,同年の再リリースに際して初収録,シングル化された。ひょっとすると日の目を見ることはなかったかもしれないと思うと少々笑えない話ではある。
 
 
 

1 件のコメント:

  1. スープドラゴンズのI'mFreeはプライマルのそれっぽい曲達より先んじて演奏されていました。
    実は真似をしたのはプライマルの方です。
    勘違いされている方が多いですが…。

    返信削除