JOY
さて,前回の記事中にその名が登場したYUKI。
当然,JUDY AND MARY のサウンドが僕の嗜好にフィットするはずもなく,また,楽曲のクオリティが作曲者に委ねられてしまうという彼女の近作にも実のところ全く興味はないのだが,2005年1月と4月に連続リリースされた2枚のシングルは,いずれも珠玉のマスターピースだと個人的には思っている。
YUKI - JOY - 2005
まずは1月に同名の 3rd ソロ・アルバムからのリード・シングルとしてリリースされたこの曲。
SPACE SHOWER MVA 06 BEST VIDEO OF THE YEAR を受賞した(全身黒尽くめのダンサーをバックにYUKIがダンスを披露する)ユニークなMVも話題となった。
CANNABIS 解散後,食うや食わずの生活を続けていた蔦谷好位置がコンペに送ったバンド時代の楽曲のデモ・テープがYUKIの耳に留まってシングル・リリースが決まったという(彼のその後の目覚ましい活躍を考えれば)何とも運命的な逸話も残されているが,彼女の楽曲には珍しい打ち込み主体のウェットなトラックとメロディはもちろん,その蔦谷と編曲を担当した田中ユウスケの功績と言えよう。
件のMVはカイリー・ミノーグの Can't Get You Out of My Head あたりと比較されて相当な非難を浴びていたようにも記憶しているが,いずれにせよ,強く心に残る1曲だ。
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