You Get What You Give

Иew Radicals - You Get What You Give - 1998
 
…とは言え,ニュー・ラディカルズと言えば,やはりこの曲ということになるのだろう。
 
彼らが残した唯一のアルバム Maybe You've Been Brainwashed Too からの 1st シングルにして,ピッチフォーク誌の Top 200 Tracks of the 1990s106位,ローリング・ストーン誌の 50 Best Songs of the Nineties では37位にランクされている90年代のUSオルタネイティヴ・シーン屈指のパワー・ポップだ。

保険屋は嘘つきばかり/FDA(※食品医薬品局)は銀行が買い漁り/
紛い物のコンピュータが/増殖しながら/ダイニングを破壊する/
流行っているのは/ベックにハンソン/コートニー・ラヴにマリリン・マンソン/
おまえら/みんなフェイクだろう/さあ/豪邸に逃げ込めよ/
俺に近寄ったら/おまえらのケツを蹴り上げてやる!

セレブリティを揶揄した終盤のリリックのインパクトが大きいが,グレッグ自身は「メディアがどちらに焦点を当てるものなのかテストしてみようと思ってね。僕が重要だと考えている政治的な見解と著名人の名前を並べてみたんだ」と語っている。

「俺のケツを蹴り上げるって?狂ってるってわけでもなさそうだが,コートニー・ラヴと並べられるってのは冗談じゃないね。ヤツに会ったら俺がヤツの頭蓋骨を潰してやるよ(マリリン・マンソン)」

果たしてグレッグの予想通り,マリリン・マンソンによる脅迫めいた反応が話題となってこの曲は脚光を浴びることになるわけだが,「君の内に宿る音楽は世界だって変えられる」という真摯なメッセージこそが実はこの曲の肝。

エモーショナルなサビのメロディ,グレッグのパワフルな歌唱も見事だ。


 

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