All Over Now

The Cranberries - In the End - 2019
♯1 All Over Now

結成30周年を迎えたクランベリーズの通算8作目にして最後のスタジオ・アルバム In the End の世界同時リリース(426日)がアナウンスされた。
 
昨年,急死したドロレス・オリオーダンが2017年までに書き溜めたデモを元に,残されたメンバーと盟友・ステファン・ストリートがヴォーカル周りのサウンドを構築しながらアルバムを仕上げたのだという。
 
既に先行シングル All Over NowMVが公開されているが,奇跡的とも言える高音域のヴォーカリゼーションの素晴らしさは言うに及ばず,ドロレスはこの曲のような中・低音域における歌唱においても,どこか歪んだ独特の緊張感を孕んだ実に見事なパフォーマンスを聴かせる。
 
余談だが,その唯一無二の歌唱だけでなく,何とも気が強そうな表情にどことなくコケティッシュな魅力を湛えたドロレスのヴィジュアルが僕は今でも大好き。(かつてカルバン・クラインのイメージ・キャラクターを務めたという事実が示すように,彼女にはモデルとしても相当なポテンシャルがあったと個人的には思っている。)
 
決して誉められる最期ではなかったにせよ,惜しい才能を失ったものだとつくづく思う。
 
 
 

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