Say You're Wrong

僕がポップ・ミュージックに開眼したのは小学生の頃。インターネットはおろかCDすらなかった時代だから，唯一の情報源だったラジオの音楽番組をカセットテープに録音，気に入ったポップ・ソングのタイトルを書き留めては近所のレコード店に足を運ぶといった塩梅。

 

もちろん，小学生の小遣いでLP盤など手にできるはずもなく，購入するのはもっぱら7インチの所謂ドーナツ盤。当時買い漁ったドーナツ盤の多くは今でも僕の部屋の本棚に並んでいるのだが，せっかくこうしてブログの更新を続けているわけだから，奇跡的なコンディションで生き残っている懐かしきドーナツ盤を定期的に紹介していこうと思う。

 

Julian Lennon - Say You're Wrong - 1985

 

記念すべき第1回の今日は，ジョン・レノンとシンシアとの間に生まれたジュリアン・レノンのこの曲。全英最高20位，全米最高17位を記録した1984年の 1st アルバム Valotte からの 3rd シングルだ。

 

 

僕がこの曲を知るきっかけとなったのはジュリアン本人が出演した HONDA CITY のテレビCM。ラジオでも頻繁に耳にしたのを覚えているが，いざレコードに針を落としてみると，同じリリック，同じメロディでひたすら同じヴァースが繰り返されているという…。

 

この年齢になって改めて聴き返してみるとそれはそれでなかなか味わい深いものがあるとも思えるのだが，小学生の僕が感じた期待と落胆，その落差の大きさが何とも思い出深い1曲だ。