You Should All Be Murdered

Another Sunny Day - You Should All Be Murdered - 1989
 
ザ・フィールド・マイスやザ・ヒット・パレードといったサラ・レコードのネオアコ系バンドとのレコーディングでも知られるハーヴェイ・ウィリアムズがアナザー・サニー・デイ名義で1989年にリリースした 4th シングル。
 
例えばザ・スミスからの少なからぬ影響を公言するベル&セバスチャンなどとは異なり,英ナショナル・チャートは圏外,インディ・チャートでようやく最高15位に達したこの曲は,あからさまなザ・スミス・フォロワーによる確信犯的シングルとして僕の記憶に残る。
 
いつの日か/この世界が正しい方向へ向かうなら/気に入らない奴らをみな殺しにしてやる/
所構わず俺を罵った奴ら/意味もなく他人に冷酷にする奴ら/
口数の多い奴ら/無神経な奴ら/目的もなく生きている奴ら/闘わずに諦める奴ら/俺が嫌いな奴ら…
 
過激なタイトルと悪意に満ちたリリック,それらと相反する美しいメロディ,シンプルなバックの演奏,果ては如何にもモリッシー然としたハーヴェイのヴォーカル・スタイルに至るまで,まさに全てが劣化版ザ・スミスといった趣。
 
One day, when the world is set to rights
I'm going to murder all the people I don't like
The people who have left me down without reserve
The people who are cruel to those that don't deserve
The people who talk too much, the people who don't care
The people whose lives are going nowhere 
The people who just give in, the people who don't fight
The people I don't like
 
…とは言え,直球過ぎるという嫌いはあるがきちんと韻を踏んだリリックには個人的に好感が持てるし,楽曲そのものも当時流行ったネオアコ系のバンドによる多くの楽曲の1つと捉えられてしまうにはなかなか惜しい出来。
 
もっとも,ザ・スミスの存在がなければおそらくこの曲が生まれることもなかっただろうし,モリッシー,ジョニー・マーとの比較はさすがに酷であるにせよ,フォロワーはやはりフォロワー止まりといったところではある。
 
もちろん,僕は好きだからこうして取り上げているわけだが…(笑)
 
 
 

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