Groove Thang

DELiGHTED MINT - Groove Thang feat. HANA - 1999

イタリア,カメルーン,日本の3MC1ヴォーカルという多国籍のユニークな編成で結成された DELiGHTED MINT1999年にリリースした 1st シングル。12インチ・アナログ盤のみでリリースされ,後に 1st ミニ・アルバム Along the Bayside にも収録された。

お世辞にもヒット・ポテンシャルの高いシングルだったとは言えないし,あるいは一部のコアなリスナーの耳に留まったという程度の注目度だったようにも記憶しているが,バックのトラックが醸すクリアなグルーヴと3MC(ジョルジョ→イタリア,ヴァル→カメルーン,藤井潤→日本)のパーティー然としたマイク・リレーによって生み出される何とも言えぬ心地よさが僕は今でも大好き。稚拙さというか粗さが目立つ嫌いはあるにせよ,日本語(特に四字熟語)を重視するという藤井のスタイルにも好感が持てるし,この曲のフックを強烈に引き締めてみせる HANA の伸びのあるヴォーカルもなかなかのもの。

インターナショナル・スクールで出会ったのが結成のきっかけだったという彼らが持つ多様な音楽性を追求せずに安易なポップ路線に転換して結局は短命に終わってしまったのは何とも残念な話ではあるが,この曲自体はもっと評価されてもよかったはずだと個人的には思う。

グループ解散後,メンバーはそれぞれソロ活動を展開。特にジョルジョは So' Fly のトラック・メイカー,GIORGIO 13 として人気を博しているが,(あくまで個人的見解ではあるが)これまた残念ながら Groove Thang を超える楽曲はいまだ生まれていない。



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