Something About You

Level 42 - Something About You - 1985
 
UKフュージョン界きっての職人集団,レベル42がポップ路線へと大きく舵を切って見事なイメージ・チェンジを遂げた1985年の 6th アルバム World Machine からのリード・シングル。
 
ニュー・ウェイヴと位置付けても全く違和感のないこのシンセ・ポップの逸品は,全英で最高6位,全米でも最高7位を記録して,間もなく40年に差し掛かろうかというバンドの長いキャリアにおける最大のヒット・シングルとなった。
 
フロント・マン,マーク・キングによる強烈なベース・ラインとポップなメロディに加え,サビで聴かれるマイク・リンダップの繊細なファルセットからマーク・キングの太い声へとシフトするヴォーカル・チェンジが僕は大好き。
 
Drawn into the streamOf undefined illusion
Those diamond dreamsThey can't disguise the truth
That there is something about youBaby so right
I Wouldn't be without youBaby tonight...
 
僕の拙い英語力であっても太字の that は明らかに「同格」を示す that であると理解できるわけだが,であれば,センテンスの途中,それもあろうことか曲中の主人公が愛の告白の最中,「誤魔化せない真実」とは何であるかを説明しようとするまさにそのタイミングで話者が入れ替わってしまうという…。
 
多分に感性の問題だし,「なぜ?」と訊かれても「そうだから」としか答えようがないのだが,同一センテンスにおけるこの声質の転換は,本当に何度聴いてもシビれてしまう。
 
いや,しかし,いつ聴いてもマークのパフォーマンスは素晴らしい。
 
驚異的な再現性を誇る彼らの30周年ワールド・ツアー時のライヴ映像と併せて視聴されたし。
 
 
 
 

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