For Her
4月,妹が痛ましい事件に巻き込まれて命を落とした。
私事につき詳細は避けるが,諸般の事情により,事件から2ヵ月以上が経過した今日6月17日,春になると見事な花を咲かせる桜の木の下で母と共に眠りにつくことになる。
多分に漏れず(特に思春期には)決して仲の良い兄妹だったとは言えないのかもしれないが,それでも僕にとってはたった一人の妹。特に幼少の頃にはどこへ行くにも僕の後をついて回っていた彼女の姿ばかりが思い出される。
Luca Sestak - New Way - 2014
♯4 For Her
音楽的嗜好はまるで違う兄妹だったが,とかく啀み合った中学時代,年上の彼氏の影響なのか「これ,聴いてみなよ」と Ride の Nowhere を勧めてきたことは今でも鮮明に覚えているし(もっとも,彼女が本気でそのシューゲイザーの傑作に聴き入っていたとは思えないし,となるとやはり彼氏の影響か…)そもそも彼女の存在がなければ僕がピアノを始めることも,また,その後ここまで音楽にのめり込むこともなかったかもしれない。(僕がピアノを始めたきっかけについては,またいずれ記そう。)
話を戻すが,凄惨な検死結果はとても正視に堪えるものではなく,何も一つ違いの妹がこんな死に方をしなくても…と痛みと悔しさが募るばかりだが,今はただ彼女が安らかな眠りにつくことを祈るのみ。
今日,母の許へと旅立つ彼女にこの曲を。愛を込めて。
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