Flyte Tyme

SOUL'd OUT - Flyte Tyme - 2003
 
以前,述べたことでもあるが,J-ROCKJ-POP にジャンルを限定すれば,2006年の 9th シングル「イルカ」がオール・タイムで僕が最も好きな1曲ということになるのだが,2014年の解散後も SOUL'd OUT は変わらず僕の大のフェイヴァリット。メジャー・デビュー・シングル「ウェカピポ」ではまだそこまでではなかった僕の彼らへの評価を決定づけたのは,2nd シングルとなったこの Flyte Tyme だった。
 
何と言っても,冒頭,いきなり炸裂する強力なライムのインパクトが凄まじい。
 
WA! シュビドゥビドゥバ FEEL ME TONIGHT
WA! シュビドゥビドゥバ FEEL ME TONIGHT
WA! シュビドゥビドゥバ FEEL ME TONIGHT
C'MON Y'ALL AND WE CAN FEEL SO GOOD TOGETHER
 
いや,何が凄いかって,シュビドゥビドゥバですよ,シュビドゥビドゥバ!!!
 
彼らに対する批判の多くはこれをダサいと受け取るリスナーによるものなのだろうが,文字にするとここまでダサいリリックをここまで流麗に聴かせる Diggy MO' の圧倒的な滑舌,スキルはやはり唯一無二。加えて,当初は他アーティストへの提供を前提に制作されていたという Shinnosuke のトラックも問答無用の素晴らしさ。
 
思うに,Shinnosuke の才気溢れるトラックがあればこそ,ダサさと紙一重,ギリギリのラインに踏み止まって彼らの楽曲は僕の胸を打っていたのだろう,と。(事実,Diggy MO' のソロ作はハッキリ言ってダサ過ぎるし,活動を再開した EdgePlayer に至ってはもう何をか言わんやといったところ。)
 
適切な表現ではないかもしれないが,これも特異なスキルを持つ3人のケミストリーが引き起こした一種のバンド・マジックだったと言えるのかもしれない。
 
 
 

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