Unhappy Birthday
The Smiths - Strangeways, Here We Come - 1987
♯7 Unhappy Birthday
「『アンハッピー・バースデー』は素晴らしい曲だよ。僕の曲にあんな歌詞を書けるのはモリッシーだけだし,彼にあんな曲を書けるのも僕だけさ(ジョニー・マー)」
「茨の同盟」の有名な件でも知られているように,ジョニー・マーはザ・スミス最後のアルバム Strangeways, Here We Come 収録の Unhappy Birthday をバンドのベスト・ソングに挙げており,それゆえ,Strangeways, Here We Come がバンドの最高傑作だと述べている。
君の誕生日を祝いに来てやったよ/君の不幸な誕生日を/
君は邪悪な嘘つきさ/君が死んだら/少しは悲しいかもしれないね/
決して泣いたりはしないけどね…
この曲のリリックに込められた悪意は至極明快で,自分を捨てた
相手に対する未練たっぷりの悪罵が延々と続く。
さあ/飲もう!/今夜は吐くまで飲むのさ/
君が捨てた男から愛を込めて/君に捨てられた男から愛を込めて…
どこをどう切っても敵意剥き出しのリリック。そんなリリックがここまで悲しく響く曲もそうは見当たらない。モリッシー,ジョニーの奇跡的とも言えるコンビネーションの妙,まさにザ・スミスならではの1曲だと言えるだろう。
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