Cemetry Gates

The Smiths - The Queen Is Dead - 1986
♯5 Cemetry Gates

「あの曲はオープンGで弾いているんだよ。ラフ・トレードと契約して『凄い新人ソングライターがいる』だなんて言われていた頃に『僕らが本当にそんなに優れたソングライターならば,朝起きてまずすべきことは作曲であるべきだ』と思って書いた曲なんだ。オープンGにチューニングしておいてBmへコード・チェンジするっていう流れを意識しているんだよ(ジョニー・マー)」

1986年の 4th アルバム The Queen Is DeadA面ラストを飾るこの曲は,シングル・リリースこそされてないものの,その The Queen Is Dead 収録曲の中では僕が最も好きなナンバーだ。
 
ゾッとするほど晴れたこんな日には/墓場の前で待ち合わせを/
キーツとイエーツは君のお隣に/嫌になるほど天気がいいこんな日には/
墓場の入り口で待ち合わせだ/キーツとイエーツは君のお隣に/そして/僕のそばにはワイルドが…
 
冴え渡るジョニーのギター,ローリング・ストーン誌のマーク・コールマンが The Queen Is Dead のハイライトに挙げたモリッシーの歌唱はもちろん,オスカー・ワイルドからの引用を指摘されたモリッシーの回答が実に素晴らしい!
 
詩を書くなら/自分自身の言葉じゃなきゃ駄目さ/どこかから拝借ってのは駄目だ/
いつだって/お節介な奴が嗅ぎ当てて揚げ足をとる/そして/君を笑い者にするんだ…
 
ゾッとするほど晴れたこんな日には/墓場の前で待ってるよ/
キーツとイエーツは君のお隣に/嫌になるほど天気がいいこんな日には/
僕らが歓迎される場所へ/墓場の前で待ってるから/
キーツとイエーツは君のお隣に/でも/やっぱり僕の勝ちさ/だって/僕のそばにはワイルドが…
 
オスカー・ワイルドからの影響を公然と認めつつ,キーツやイエーツを引用している君らでは自分の足元にも及ばないのだ,と…。詩人たるモリッシーのまさに面目躍如と言えよう。
 
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿