Ouija Board, Ouija Board
Morrissey - Ouija Board, Ouija Board - 1989
1st アルバム Viva Hate リリース後,2nd アルバム Kill Uncle リリースまでの間,アルバム未収録のシングル・リリースを重ねたモリッシーの 5th ソロ・シングル。全英高位18位とチャート・アクションこそまずまずの動きを見せたものの,キャリア初期のシングルの中ではおそらく最も激しい非難の対象となった1曲だろう。
ウィジャボード(=Ouija Board)とは降霊術に用いる文字盤のことで,ハート型のプランシェットをその上で滑らせて霊魂と交信しようという,言わば西洋版コックリさんの道具。
このウィジャボードを使って死んだ友人と交信しようとする曲中の主人公の姿がオカルトや所謂「悪魔崇拝」を助長するというメディアの厳しい非難に晒されてしまうわけだ。
こうした批判に対して当のモリッシー自身は「死者と交信するのは The Sun の記者と話す時だけさ」と少々ブラックな回答を寄せているが,そのリリックの是非はともかく,ポップ・ソング・マナーを丁寧に踏襲した秀逸なポップ・ソングだと僕は思う。
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