Suffer Little Children
The Smiths - The Smiths - 1984
♯11 Suffer Little Children
1984年の 1st アルバム The Smiths 収録曲。モリッシーの過激な詞作が物議を醸したその The Smiths 収録曲の中にあって,最も問題視されたのがおそらくこの曲だろう。
1960年代にイギリスを震撼させたムーアズ殺人事件の犠牲者となったエドワード・エヴァンズ,レズリー・アン,ジョン・キルブライドと実行犯の1人であるマイラ・ヒンドレーの実名を登場させたこの曲は,たまたま立ち寄ったパブで耳にしたというレズリー・アンの祖母の怒りを買い,その後,メディアの激しい非難に晒されることになる。(ただし,モリッシーは後にレズリーの母親,アン・ウエストと親交を深めている。)
誰か/僕を見つけて/見つけてくれるだけでいい/
僕らは/重苦しい霧に包まれた/沼地にいる/
僕らは/重苦しい霧に包まれた/沼地にいる/
僕らは/もう/死んでいるかもしれないし/まだ/死んでいないのかもしれない/
でも/僕らは/ずっと/あなたの隣にいる/
あなたが死ぬ/その日まで/簡単ではないけれど/
あなたが笑えば/僕らは現れる/僕らは一緒…
きっと/あなたは/眠るんだろう/きっと/あなたは/眠るんだろう/
きっと/あなたは/眠るんだろう/でも/もう/夢は見ない/
きっと/あなたは/眠るんだろう/でも/もう/夢を見ることなんてないんだ…
ロック・ミュージックが本来齎すカタルシスとは真逆のベクトルを持つ陰鬱なトラックとこの気が滅入るようなリリックは,しかし,それ故,深く静かに胸を打つ。
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