Piccadilly Palare
Morrissey - Piccadilly Palare - 1990
初期のシングルとそのカップリング曲による1990年のコンピレーション・アルバム Bona Drug に唯一の新曲として収録された 7th ソロ・シングル。
「ピカデリー・パラーレ」とは,ロンドンで一番の繁華街だったピカデリー周辺で使われていたスラングのようだが,ここはモリッシー本人による解説を引用しよう。
「パラーレっていうのは劇場関係者がジプシーのスラングから拝借して使っていた言葉なんだ。僕も70年代に男娼が使っていたのを聞いたことがあるよ。仲間内で話す時や人の品定めをする時なんかに使うものなのさ」
「この曲はピカデリーの男娼について歌ったものだ。70年代に社会問題になっていたんだ。Johnny Go Home みたいなドキュメンタリーは知ってる?当時,僕らはこういったことに奇妙なロマンティシズムを感じていたものさ。『自由』に魅了されていたんだろうね。長距離バスに乗ってピカデリーまで行って,そこで数日過ごすなんてのが特別なことだったんだ。今ではソーホーも小綺麗になってて嫌になるけど,当時は本当にパワフルな場所だったんだ」
リリックといい,歌唱といい,実に「らしい」1曲だ。
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