Hand in Glove

The Smiths - Hand in Glove - 1983

1983年,インディ・レーベルのラフ・トレードからリリースされてUKインディ・チャート最高3位を記録したザ・スミスの記念すべき 1st シングル。
 
ジョニー・マーから手渡されたデモ・テープに録音されたトラックを自宅で聴いたモリッシーは僅か2時間でこの曲のリリックを書き上げたという。
 
でもね/僕には/僕の運命がわかっているんだ/僕の運の尽きってのがさ/
おそらく/僕らは/二度と会えないんだろうね/
僕らは/二度と会えないんだ/もう二度と/二度とね…
 
「間抜けでいやらしく,女々しいスティーヴン・パトリック・モリッシーは死んだのさ(モリッシー)」
 
ともかくも,稀代のギタリスト,ジョニー・マーという格好のパートナーを得て表現者としての自由を手に入れたモリッシーは,高らかに弱者の抵抗を叫び始める。本人までもがそう自覚する決して報われることのないささやかな抵抗。この絶望的なまでに儚くも美しい抵抗と共に,ザ・スミスの歴史が幕を開けることとなる。

余談だが,同年,スウィンギン・ロンドン時代の歌姫,サンディ・ショーがモリッシーを除くザ・スミスのメンバーをバックにこの曲のカヴァーをシングル・リリースしており,本家ザ・スミスを超えるUKナショナル・チャート最高27位を記録している。
 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿