流動体について
小沢健二 - 流動体について - 2017
先月20日の突然の告知から僅か2日後にリリースされた,「春にして君を想う」以来,実に19年振りのシングル。
僕の世代にはマストだったフリッパーズ・ギター以降,特に小沢個人の強いファンというわけではなかったとは言え,これほどのシングルを1ヵ月に渡りチェックせずにいたとは,この JohnMeta,一生の不覚にしてまさに痛恨の極み。
元々その独特の詞には定評のある小沢だが,パラレル・ワールドを軸とした多層的な構造の詞世界をパーカッシヴなポップスへと昇華させていく様は圧巻。一歩間違えば単なる歌謡曲,紙一重で「ダサさ」を回避して高度なポップスのラインにギリギリ踏み止まる巧みなサウンド・デザインもこの小沢のセンスがあればこそ。
相変わらず歌は本当に下手クソなのだが…(笑)
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