Caught Up

Johnny Marr + the Healers - Boomslang - 2003
#2 Caught Up
 
バーナード・サムナーとのスーパー・デュオ,エレクトロニックを除けば,プロデュースやサポートに専念していたジョニー・マーがザ・スミス解散後,初めて自身の名を冠してリリースした2003年のアルバム Boomslang 収録曲。
(セールス,チャート・アクション共に振るわず,国内盤は既に廃盤となっている。)
 
クーラ・シェイカーのベーシスト,アロンザ・ビーヴァンとリンゴ・スターの息子であるザック・スターキーをリズム隊に据えるという何気に豪華な編成ながら,「ガッツがない」と評したローリング・ストーン誌が星2つの評価を与えるなど,リリース当初は酷評も目立った Boomslang だが,冗長になる後半はともかく,#1 The Last Ride ~ #5 You Are the Magic までのアルバム前半に聴かれるタイトなアプローチと表情豊かなギター・サウンドは,UKが誇る「天才」ジョニー・マーのまさに面目躍如といったところ。
 
その Boomslang の中でも僕が最も好きなこの曲は,T. レックスからザ・ストーン・ローゼズまで,偉大なるギター・ロックの名盤のエッセンスを醸しつつ,ジョニー得意のアルペジオや独創的なカッティングが随所で輝きを放つアルバム前半のハイライト。
 
もっとも,ジョニーがヴォーカルを執るべきではないという意見には同意せざるを得ないが…(苦笑)
 
 
 

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