Step On

Happy Mondays - Step On - 1990
 
1990年の 3rd アルバムにしてハッピー・マンデーズの一大出世作となった Pills 'n' Thrills and Bellyaches からの 1st シングル。全英最高5位,全米でも最高57位を記録してザ・ストーン・ローゼズと共にマッドチェスター・ムーヴメントを牽引した彼らの最大のヒット・シングルとなった。
 
オリジナルは南アフリカ・ヨハネスブルク出身のシンガー・ソングライター,ジョン・コンゴスによる1971年のシングル He's Gonna Step on You Again。デフ・レパードやザ・パーティー・ボーズなど他にも数多のカヴァーが存在するが,リアルタイムでマッドチェスターの洗礼を受けた僕にとっては,やはりイントロのピアノとドラムの音色だけで既に凄まじい説得力を放つマンデーズのこのシングルがベストだ。
 
如何にもアシッドライクなビートとメロディ,唸りを上げる野太いグルーヴが醸すこの強烈なレイヴ感は「真性・ギャング集団」マンデーズ(僕自身は彼らの過去の素行の悪さを肯定するものではない)のまさに面目躍如といったところだが,当初予定されていた米レーベル・エレクトラの40周年記念コンピレーション・アルバムへの収録をメンバーが拒否してあくまでシングル・リリースにこだわったというのも納得の出来と言えよう。
 
余談だが,この曲で繰り返し聴かれる You're twisting my melon, man. というフレーズは,後にバンドのフロントマンであるショーン・ライダーの自叙伝 Twisting My Melon のタイトルにも採用されている。
 
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿